うつ病の人は脳の機能が低下してしまうので、物忘れも症状として

表れることもありますが、認知症と間違う事もあります。

特に認知症が多くなる50代以上の人に物忘れの症状が

表れたらすぐに認知症が始まった、と結び付けられがちで

気づかない間にうつ病が悪化していたというケースも考えられます。




脳機能の低下の原因が異なるうつ病と認知症

うつ病も認知症も、記憶力や集中力、思考能力の低下が

症状として見られる病気です。

しかし、なぜ脳機能が低下してしまったのか、その原因が

この2つは異なる傾向にあります。

うつ病の人の脳の機能が低下してしまうのは

主にストレスや不安、イライラによってです。

仕事や学校、人間関係によって蓄積されたストレスが

原因となって、脳に疲労がたまる事によって

うつ病による物忘れが発生するのです。

一方認知症の人は、主に加齢や食習慣による脳へのダメージなど

うつ病の人の原因とは違ったものがあります。

年齢と共に落ちていく脳機能と、糖質や脂質などに偏った

食生活を長年続けていることによって起こる脳へのダメージの

蓄積によって、認知症による物忘れが発生するので

うつ病による物忘れとは原因が異なる場合があります。

うつ病による物忘れはうつ病治療で治る

うつ病の物忘れはは脳機能の低下に伴う、神経伝達物質の

分泌バランスが崩れてしまう事から発生します。

うつ病を回復させることで神経伝達物質の働きを正常に

戻すことができれば、物忘れの症状は改善することができます。

認知症による物忘れの場合、脳機能を活性化させたり

記憶を司る器官、海馬を活発にすることで改善することが

できるかもしれませんが、うつ病による物忘れと比較すると

その回復の程度は一様ではないようです。

その物忘れはうつ病か認知症か

うつ病にしろ認知症にしろ、同じ物忘れと言う症状が

表れることがあるので、どちらが原因かわからないものです。

見分け方としては、認知症の人は昔の事はよく思い出せて

話をすることもできます。

しかし、うつ病の人は全体的に記憶力や思い出す力というのが

脳機能の低下によって衰えているので、近日中の事にしろ

昔の事にしろ思い出しにくくなっています。

物忘れが増えてきた高齢の方に昔の事を聞いてみて

すらすらと話が出てくるのであれば、うつ病である可能性は

そこまでないのかもしれません。

うつ病による物忘れの対策

うつ病によって起こる物忘れに対策をするというのは

そのままうつ病対策ということになります。

うつ病を回復させることで物忘れの症状が改善できます。

食事、睡眠、生活リズムを見直して

医師の処方する抗うつ薬を服用したり、認知行動療法など

精神療法を施すことで改善することができます。

物忘れが出始めてすぐに医療機関での受診ができれば

うつ病を比較的早期に改善できる可能性があります。

予防策としても、栄養バランスの取れた食事や

脳を休めるのに十分な睡眠、適切な生活リズムを

兼ね備えた生活が挙げられます。

抗うつ薬の影響で物忘れ

うつ病の人は脳で働く神経伝達物質の分泌バランスや

働きが鈍っているために、抗うつ薬を飲むことがありますが

その抗うつ薬の副作用としても物忘れがあります。

あまりにも物忘れがひどい場合は医師に相談して

抗うつ薬を変えてもらったりするなど、相談してみてください。