抑うつ状態による症状には様々なものがあります。

悪化するとうつ病の症状として判断する医師もいて

うつ病の症状とかぶる部分がありますが

うつ病よりは症状が軽いケースが多くあります。

しかし、症状が軽いために抑うつ状態ではなくただ単に不調が続いている

と捉えてしまうと、放置しやすくなり、知らない間にうつ病へ

悪化してしまっているという事も考えられるので、注意が必要です。




抑うつ状態の症状まとめ

1.抑うつ気分

中学生うつ3

名前の通り、抑うつ気分になり、気分が落ち込んだりふさぎ込みがちになります。

仕事や学校によるストレスが蓄積されていくと、どんな人でも落ち込んだりしますが

これが2~3日経過しても継続している場合、抑うつ状態の疑いがあります。

例え身近な人が亡くなったり、重大な失敗を犯した後でも

十分な睡眠と食事を行えば、次第に回復していきます。

しかし、一向に改善の余地が見られない場合、抑うつ状態の症状として

抑うつ気分が出ている場合があります。

抑うつ気分を改善させるためには、趣味や気晴らしでストレスを

解消させるようにしましょう。

抑うつ気分は、ストレスとの付き合いを長く続けている人よりも

若い世代の人に多くみられる症状でもあります。

2.眠りについても疲れが取れない

子供

抑うつ状態になると、脳内物質の分泌が正常に行われにくくなるので

疲労回復効果がある成長ホルモンの作用が得られにくくなり

睡眠の質が下がってしまいます。

抑うつ状態の間は自律神経が乱れ、本来休むべき時に

何故か目が冴えてしまっていたり、無意識の内に身体に力が入っていたりと

自然と睡眠の効果を下げてしまう状態になっています。

この症状を避けるためには、睡眠の習慣を見直すようにしましょう。

眠りにつくギリギリまでスマートフォンを使用していたり

入眠しやすくするためにアルコールを摂取したりする習慣は

睡眠の質を下げてしまう習慣なので、避けるようにしましょう。

通勤などで多少運動している人ならあまり問題にはなりませんが

運動を行う事で身体を適度に疲労させたり、入浴を行って

リラックスさせたりすることで睡眠の質を高めることができます。

3.喪失感を四六時中感じてしまう

きっかけ

抑うつ状態のきっかけとして考えられる物の一つに、様々な喪失感があります。

例えば、身近な人が亡くなったり、若い時にできていたことができなくなったり

定年退職などで仕事という生きがいから離れたり、など

生活の一部として当然ある、と思っていたものを失うことなどが喪失感になります。

人によって感じ方や価値観が異なるので、一つの喪失感から受けるストレスには

個人差がありますが、大きすぎると抑うつ状態のきっかけとしても

考えられるようになります。

大切な人を失った時に、ショックで数日の間は元気な状態には

ならなくても、これが1週間や2週間経過してもまだ抑うつ気分が続く場合は

抑うつ状態になっていることも考えられます。

これを防ぐためには、自分とは違う人から別の考え方に触れてみたり

コミュニケーションを頻繁に行うようにしましょう。

4.集中力の低下

受診の流れ4

普段行っているルーチンワークでも、なぜか手が止まったり

文字を何度も見返さなければ頭に入らなくなった、ということが

頻繁に起きるようになる事も、抑うつ状態の症状として考えられます。

気が付くとぼーっとしていたり、別の事に気を取られて意識がそれたり

する状態が続くと危険信号です。

これは、抑うつ状態の原因となるストレスによって

脳の情報処理や感情の制御を行う前頭葉の機能が低下してることに起因します。

軽い運動をしてみたり、ガムを噛んだり、簡単な仕事から片づけて

成功体験を積み重ねる事で、脳を活発にする脳内物質のセロトニン

生み出すことができるので、集中力の低下を防ぐ効果もあります。

5.イライラしやすくなる

アンガーマネジメント

抑うつ気分とは逆で、イライラしやすくなることも

抑うつ状態の症状として考えられます。

蓄積されたストレスが原因で、セロトニンなどの脳内物質の働きが

鈍ってしまっていると、ストレスへの耐性が一時的に弱くなります。

そのため、普段ならどうということない小さいストレスにも

過敏に反応してしまって、イライラしやすくなる人もいます。

そうなるとかんしゃくを起こしやすくなったり、突然キレてしまったりと

またストレスを抱えてしまいやすい状況になるので、悪循環に陥る

可能性が高まり、抑うつ状態のリスクを高めてしまいます。

6.劣等感を強く感じるようになる

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ストレスを受け続けることによって、脳の機能が低下してしまい

正常な思考能力を失って、周りからの誹謗中傷などを

そのまま受け取りやすくなってしまう、というような状態に

なることも症状の一つとして考えられます。

最初のうちは理不尽な言い分を受け続けて、自分は悪くないと思っていても

何度もストレスを受け続けてしまう事で、正常な思考能力を失い

次第に自分が悪いのではないだろうか、と考えてしまいやすくなります。

こうなると、抑うつ状態の症状である抑うつ気分にもなりやすい状態で

ストレスに弱い体質になってしまっていると言えます。

7.身体がだるく重い感じがする

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ストレスを受け続けると自律神経が乱れてしまうことは先述しました。

自律神経には交感神経副交感神経の2種類があり

そのうち交感神経はストレスを受けることでほぼ強制的に活発になります。

頻繁にストレスを受けることで何度も交感神経を刺激してしまうと

交感神経の働きが鈍くなってしまい、自律神経が乱れてしまいます。

そのため、歩行などの軽い運動でも身体に力が入りにくい状態になり

なんとなくだるさを感じるようになります。

運動が不足しているわけでもないのにこの症状が出始めることがあれば

抑うつ状態になっていることから、ということも考えられます。

8.引きこもりがちになる

回復の兆し2

ストレスの原因となるのは、ほとんどが人との関わり、コミュニケーションに

よるものなので、抑うつ状態になると、人との関わりからのストレスを

避けるために、引きこもりがちになります。

抑うつ状態の症状として、引きこもりがちになっている、というのは

本能がストレスの原因である人とのかかわりを避けていることから

と考えることができます。

ストレスを避けながら、休息を行う事で抑うつ状態の回復を

させようとしているので、引きこもれる時間があれば

自身の気力と体力の回復に当てる時間として、ポジティブに考えることも

できなくはないのかもしれませんが、あまり好ましい状態とは言えません。

9.摂食障害が出始める

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ストレスは自律神経以外の神経にも悪影響を及ぼします。

そのため、本来感じられるはずの食欲が感じられなかったり

逆に食欲がかなり増えてしまう、という摂食障害が起こることも

抑うつ状態の症状として考えられます。

満腹中枢の働きが鈍ってしまったり、ストレスを受けることで

分泌される抗ストレスホルモンの働きのせいで

お腹が空きやすくなってしまうなど、食習慣が乱れやすくなります。

こうなると食事から栄養が得られない状態が続いたり

栄養バランスが偏った食事になりやすくなったりと

抑うつ状態を改善させにくい状況が続いてしまう事になります。

たんぱく質は脳内物質の原料となること

ごはんやお菓子など糖質に偏った食事はかえって抑うつ状態を悪化させることなど

食事の内容次第では抑うつ状態を良い方向にも悪い方向にも流れます。

抑うつ状態の改善のためには食習慣は適当な状態にしておく必要があるので

特に注意が必要な症状と言えます。

10.希死念慮が出始める

抑うつ焦り

劣等感を感じ始める、という症状が悪化してしまう事

大きいストレスを継続的に受けてしまう事から希死念慮が出始めるのも

抑うつ状態の症状として考えられ、早急に医療機関での受診が必要となる状況です。

抑うつ状態は、うつ病よりも患者数が多く、うつ病の前段階として

捉えられることもあり、どちらかと言うとうつ病よりもまだ程度が軽い、と

認識されることもあります。

うつ病として診断されるには、抑うつ状態の症状が2週間継続して

改善の余地が見られない場合、という目安がありますが

希死念慮が出始めた場合、医療機関での受診を急ぐようにしましょう。

周りにサポートしてくれそうな人に付き添ってもらって

精神科や心療内科、メンタルクリニックでの受診を行い

すぐに休養できるような体制を作る必要があります。