うつ病とまではいかなくても、身体的・精神的な症状があらわれはじめ

苦しい状態が継続する抑うつ状態。

抑うつ状態でも医師の診察を受け、診断書をもらう事で休職する正当な理由になります。

ここで、少し気になるのがこの診断書の意味です。

うつ病の診断書と抑うつ状態の診断書では何が違うのでしょうか。




単純にまだうつ病まで進行していない

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医師によっては抑うつ状態という症状を、うつ病の前段階として捉えている人がいます。

将来的にうつ病になる可能性があるが、今はまだそこまで重症化していないから

抑うつ状態、という名前で診断している、ということです。

患者に抗うつ薬を処方する際にも、診断名が必要になるので、抗うつ薬処方の為に

一時的にも抑うつ状態と診断書を出しておく、という意味合いでも

抑うつ状態という名前が使われる場合もあります。

うつ病の場合、身体や精神に症状が出始める状態が2週間以上続いている場合に

診断されやすい病名で、抑うつ状態の診断書をもらった時点では

まだ比較的症状が治る見込みがある、という意味もあります。

処方される抗うつ薬との相性が良く、副作用も少ない物なら

あっさりと治るケースも十分に考えられます。

医師の社会的な配慮

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抑うつ状態とうつ病の診断書を見比べた時、やはり「病」という名前が使われているからか

うつ病の方が症状が重い、と周囲の人間にイメージを与えてしまいやすいようです。

単純にうつ病の方が症状が重い事を知っている人がいる可能性もありますが。

抑うつ状態で1か月の休職・休学が必要、と書かれた診断書を会社や学校に提出するのと

うつ病により1か月の休職・休学が必要、と書かれた診断書を提出するのでは

その機関の専門家や産業医にも目を通される以上、評価や反応は異なるものでしょう。

周りからのマイナスイメージを高めないために、医師が配慮を行って

うつ病と診断するとハンデを背負いやすくなるから、抑うつ状態で診断書を書く

というケースも考えられます。

見分けが至難なために一時的に使われる

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精神科の医師でも、その人が本当にうつ病かどうかを見分けるのは難しい物です。

というのも、医師はその人となりを診察のみで見分けるしかないので

患者が作話をしている可能性や、診断書狙いであたかもうつ病の症状が出ているかのように

装ったりしする人が少数存在するのが理由です。

今ではインターネットでうつ病の症状がどのようなものかを知るのは容易で

精神的に辛いエピソードを診察の間に作話で乗り切る、というのも不可能ではないのです。

そのため、この人はうつ病の疑いがあるが、もう少し様子を見よう、と判断した場合に

抑うつ状態と診断することがあります。

診断書を書いてもらおうとする人もいるので、初診からは診断書を提出しない医師もいて

経過を観察することで本当にその人に診断書を書く必要があるか精査することもあります。