皆さん、バーチャル・リアリティ(VR)という言葉を聞いたことがありますか?

仮想現実を作り出す技術の一つで、VR技術を応用してスポーツやレースなどを

疑似体験できるくらいに、今では発達しています。

うつ病の治療のためにも、このVR技術が使われた研究が進められているそうです。




自分の分身を作りだし、客観的な映像を見る

VR

VR技術を使ったうつ病の治療法は、一種の認知療法と考えられます。

VR技術を使って仮想空間に、自分の精神状態や性格、うつ病の症状などの

記録をし、データとして投影させることで、自分の客観的な様子

見ることが可能になります。

他人から励まされていても、自分の返答がどのように相手に伝わっているか、や

自分の行動で周りの人にどれだけ影響を与えているかなど、第三者の視点で

じっくりと観察し、認知させることが可能になります。

まだ、研究段階ですが、うつ病ではないと頑なに主張する人も、VR技術

うつ病治療の一環として普及されれば、自分の状態を認識させやすくするかもしれません。

VR技術を使った実験では

VR2

うつ病を改善させるために、自分の置かれている状況を認知する、認知療法がありますが

VR技術を使うと、このような治療の一環になります。

1.子供が悲しんでいる様子を映し出す

子供は大人よりも純粋で、本能的に生きていることから、使われているのでしょうか。

子供が悲しんでいる様子を映し出します。

2.大人がやさしく語りかける

その子供が悲しんでいるのを見て、そばに現れた大人が子供にやさしく語りかけ

励ましたり、一緒に悲しんだり、同情をする様子を映し出します。

実験の全容を見たわけではないので、断定はできませんが、これはうつ病の患者と

医師やセラピストの関係を暗に意味しているのではないでしょうか。

3.今度は自分の様子が映し出される

今度はうつ病の症状に陥っている自分の様子が映し出され、医師との診察や

カウンセラーとの相談の様子が出てくると考えると、子供が大人からアドバイスや

相談に乗ってもらったことから、気分が幾分か晴れやかになる効果を得たりするでしょう。

うつ病の患者もVR技術を応用したドキュメントを見ることで、自分も自己を否定ばかり

していないで、もっと自分を許せる心を持てるように、と考えを改められるきっかけに

なり得るのかもしれません。

自己肯定感を高める、認知療法になり得るVR

VR3

自分の置かれている状況と、それを応援してくれたり、一緒に治療に頑張ってくれる人の

心情などを客観的な映像で見られる点で、VRは一つの認知療法となる可能性があります。

自分も子供のように、もっと純粋に物事を信じられるようになったり、他人からの

励ましや指導などに、素直に反応できるようになれたら、と考えるきっかけにもなります。

事実、このVR技術を使った実験に参加した15人の内、9人に改善効果が見られ

4人には劇的な抑うつ症状の回復が見られた、という結果が出ています。

VR技術はソニー社が発表しているプレイステーション4にVR技術を応用するのが

2016年中と言われているように、今後の数年で生活の中に取り入れられるでしょう。

これが、うつ病治療の現場にも導入されれば、認知療法の一つとして大きな力に

なるのかもしれません。