うつ病の予防・改善のためには4つのSの見直しが大事です。

その内の一つ、睡眠を改善させる治療法の一つに断眠療法と言うものがあります。

断眠療法は読んで字のごとく「眠りを断つ」、睡眠をとらない治療法です。

うつ病の人の乱れた生活習慣を改善させる効果があります。




眠らないことで得られる効果とは

高照度光療法

断眠療法を行う事で得られる効果やメリットはこのようなものがあります。

1.即効性がある

夜眠らずに過ごし、朝に太陽の光を浴びることで体内時計がリセットされます。

体内時計がリセットされることで、朝は太陽が昇ってから目が覚めて

夜に暗くなったら眠りにつく、という昔からの人間本来の生活リズムに戻しやすくなります。

この体内時計のリセット自体は断眠療法を1日行う事で可能になります。

早く眠るように心がけ、いつまでもだらだら眠らないように努力するのとは

正常なリズムに戻すのにかかる時間が少なく済むので

断眠療法は即効性に優れると評価していいでしょう。

2.薬物や器具を必要としない

うつ病の治療には薬物治療や医師の診察

人によっては電気治療など器具を使ったものがあります。

しかし、断眠療法は医師の指導の下、時間を決めて断眠を実行するだけです。

薬物による副作用があるわけでも、器具を使う費用が掛かるわけでもありません。

3.有効率が60%近くある

断眠療法は誰でも効果があるとまではいかなくても、半数以上の人に効果が出ます。

自分の症状や体質に合った抗うつ薬をすぐに服用することができるのが難しい事を考えると

中々優秀な有効率と言えるのではないでしょうか。

治療法としてまだ改善・考察できる部分が多い断眠療法ですが

もう少し研究が進めばメジャーな治療法になる素質があると言えるかもしれません。

デメリットも多い

睡眠

1.寝ない事による疲労や気だるさ

睡眠は人間が生活していく上で必要で、脳や内臓、身体を休めるものです。

睡眠をとらないことで肉体的・精神的な疲労はもちろん

免疫力やストレスへの抵抗力が正常な状態から低下します。

継続して行う事は体力・気力を消耗してしまうので難しいでしょう。

正常な人でも眠らずに活動を続けるのが難しいのに、うつ病で疲弊してしまっている人は

なおさら断眠療法を継続して行うのは無理があるでしょう。

2.少なからず症状を悪化させる可能性がある

医師の指導の下に断眠療法を行わなければならない理由の一つが

人によっては症状を一時的に悪化させる可能性がある事です。

断眠療法が適していると判断し、断眠療法を行った人でも

わずかに数%の人は抑うつ症状が悪化する場合があります。

特に躁うつ病の人や重度のうつ病の人の場合、悪化する確率が高いため

断眠療法は適していないと言えます。

断眠療法の特徴

受診の流れ6

1.ずっと起きる断眠や部分的な断眠がある

断眠療法には丸1日ずっと置き続ける全断眠療法と、部分的に行う断眠療法があります。

身体にかかる負担が大きく、効果も大きい全断眠療法

夜中に起きる時間を決めて部分的に睡眠し、身体への負担が少ない部分的な断眠療法

使い分けることが可能です。

2.高照度光療法など組み合わせることでより効果が高まる

生活リズムを整えるために太陽光の光と同等の光を発生させ利用する高照度光療法

断眠療法の2つを組み合わせるなど、他の治療法との併用が効果的です。

うつ病を改善させるために必要な生活リズムの修正と、睡眠の質の改善に役立つこの2つは

うつ病治療・予防においても効果を発揮するでしょう。