果物の中でも1本に含まれる栄養価の高さや、1本当たりのコストが数十円で済む点

カロリーも100kcalもいかない事から朝食の一品として十分な役割を果たす食べ物バナナ

いたるところでうつ病にはバナナが良い、という説があふれていますが

栄養価や成分を数値化した時に、バナナがうつ病に優れた食材であるかどうかは

個人によって解釈が異なるのではないでしょうか。




トリプトファンが豊富、でもない?

バナナ2

1.バナナに含まれるトリプトファンの量は

うつ病の人が不足しがちな精神の安定を保つホルモンセロトニンの原料になる

トリプトファンというアミノ酸が豊富に含まれていることから

バナナがうつ病に効くと評価されています。

しかし、バナナに含まれるトリプトファンの量は100g当たり10mg

牛乳に換算すると約1/4、ご飯に比べると約1/9

普段の食事で食べる食べ物の方が多い事が良くあります。

しかもうつ病の改善のために摂取が推奨される量が

1日に1,000mgなのでバナナ1本食べたところで1%程度しか

トリプトファンの目安においてウェイトを占められないのです。

2.バナナはビタミンB₆に優れた食べ物

バナナがうつ病対策に優れていると言われる理由には、バナナ1本に含まれる

豊富なビタミンB₆とそこそこのマグネシウムが同時に摂取できる点でしょう。

どちらも、トリプトファンセロトニンに合成するのに必要不可欠な成分なので

ただトリプトファンの含有量の高いだけの食べ物を食べるよりは、確実にセロトニン

合成してくれるので、トリプトファンが無駄にならない、という特徴があります。

バナナ1本に含まれるビタミンB₆の含有量は約0.34mg

1回の食事で推奨される摂取量の0.35mgをほとんど1本で補える程豊富なのです。

また、ビタミンB₆自体にも、疲労を回復・緩和させ、良く眠れるようになる作用があるので

うつ病の人にお勧めの食べ物、として評価されているのです。

3.つまり、バナナだけではダメ

トリプトファンセロトニンに合成されるためには、ビタミンB₆マグネシウムが必要で

この内バナナビタミンB₆に特に優れています。

セロトニンを効率よく合成させるにはトリプトファンが豊富に含まれる食べ物を

普段の食事から得られるようにするのが肝要です。

白いご飯なら100g当たり89mg程度、そばなら100g当たり190mg程度

肉や魚なら100g当たり150~250mg程度と、色々な食べ物から得られるようにしましょう。

バナナはヨーグルトと合わせて食べる

ヨーグルト

プチうつ改善にヨーグルトはいかが?で解説している通り

バナナヨーグルトは相性のいい組み合わせです。

ヨーグルトにはトリプトファンが100g当たり40mg程含まれていて

腸内環境を改善する乳酸菌を含んでいます。

バナナに含まれる食物繊維と乳酸菌が腸をきれいにして

セロトニンの分泌を正常に行われるようにサポートします。

セロトニンは脳内にはほんの数%しかなく、9割は腸内に存在するので

腸内環境を改善することも、セロトニンの分泌を正常にするのに役立つわけです。

また、ヨーグルトバナナも調理の必要がないので手軽に食生活に取り入れられる

準備する手間がかからない点でも、うつ病で料理をする気力がない人におすすめです。