亜鉛には脳内物質セロトニンの分泌のサポート効果があることから

うつ病の改善のために役立つ栄養素の一つと言えます。

人間の体の中では合成できない必須のミネラルの一つでもあることから

普段の食事から摂取していくことが望ましいミネラルですが

一緒に食べる食べ物次第では、その効果が十分に得られないことも

考えられるため注意が必要です。




抗うつ薬よりも効果がある?亜鉛の摂取で得られる効果

亜鉛は必須ミネラルの一つで、たんぱく質の分解・合成のための

酵素の素材となります。

そのため、亜鉛の摂取を十分に行えている場合、新陳代謝の改善

筋肉の成長、肌のターンオーバーの正常化、抜け毛予防などの

効果が期待できます。

また、人間の舌の器官である味蕾の代謝不足によって引き起こされる

味覚障害も、亜鉛の摂取により代謝を正常にもどすことで

予防・改善効果が得られると言われています。

うつ病予防・改善に亜鉛がどのように関わるかと言うと

セロトニンの分泌に関わってきます。

ストレスに対し抵抗力を高め、精神的に健康な状態を保つためには

必要不可欠となるセロトニンですが、分泌のためにはトリプトファンと

呼ばれるアミノ酸の摂取が重要となる、ということはうつ病に関わる

ほとんどの人が知っているかと思います。

しかし、生成のための原料だけ十分に摂取していてもセロトニンの

分泌をスムーズに行うために、ビタミンB6や炭水化物、そして亜鉛の

摂取が不十分であれば効果は今ひとつ、ということになりかねません。

セロトニンを十分に生み出し、脳内物質としてうつ病の改善に

役立てるためには先に挙げた栄養が重要となりますが、この内摂取が

難しくなりやすい栄養が亜鉛なのです。

しかし、亜鉛の摂取を心がけた生活を続けることによって

セロトニンの効果がしっかりと発揮されるため

うつ病の改善につながるというワケです。

そしてその効果は、抗うつ薬と比較した時に、副作用がほとんど

無いことから抗うつ薬よりも安全で効果的な治療法のカギとなる

と評価されることもあります。

うつ病改善以外にも日常生活を元気に過ごす上で大切な亜鉛

必須ミネラルの一つであることから、亜鉛の摂取はやはり

日常生活を元気に過ごす上で重要な働きを持ちます。

亜鉛自体が肉体に働きかける効果を持つ、というよりは

人間の体の中で働いている酵素の働きをサポートすることから

得られる効果が、亜鉛の効果と言われる傾向にあります。

亜鉛が不足することで、味覚障害・肌荒れ・抜け毛・生理不順

免疫力低下・ストレスが症状としてあらわれることがありますが

このことから亜鉛には、たんぱく質が体の組織に働きかけることを

サポートする働きが主であることがわかります。

味覚障害の原因となる味蕾の代謝が悪くなったり、皮膚の細胞の

入れ替わり(ターンオーバー)が行われず肌荒れが

目立つようになったり、抜け毛が増えたりなど、新陳代謝が活発な

箇所では亜鉛不足による症状がすぐにあらわれやすいものです。

こういった症状に心当たりがある人が、亜鉛の摂取を心がけた

生活を送るようになると症状が改善され、より健康な状態を

保つことが出来るようになるでしょう。

今ではたんぱく質を意識して摂ろうとする人が増えてきて

良い傾向ができつつありますが、そのたんぱく質の働きを

十分に発揮させるためには亜鉛の摂取も重要になりますし

体の不調から来るストレスを防いで、間接的なうつ病予防にも

なることがある、ということをより意識するとメンタルヘルスの

観点からも好ましいでしょう。

1日の摂取量と気をつける食べ物

亜鉛の一日の摂取量は、男性は10~12mg、女性は8~9mgが好ましいと

されていますが、女性の方は妊娠されている場合や授乳期の場合など

更に3mg程多く摂取されることが望まれるケースがあります。

亜鉛が多く含まれている食べ物として挙げられるのは

肉類(特にレバー)、魚介類(特に牡蠣などの貝類)、大豆などです

特に牡蠣は亜鉛が多く含まれる食材として取り上げられることが多く

100g当たりでは15mg程含まれることも珍しくありません。

しかし、亜鉛を摂取する上で大事なことは吸収効率を下げてしまう

食べ合わせを避けることにあります。

フィチン酸という成分がありますが、これは亜鉛の吸収効率を

下げてしまい、穀物や大豆に多く含まれています。

そのため、亜鉛を多く含む食べ物と、玄米や大豆の水煮などを

食べ合わせてしまうと、摂取しようとした亜鉛がフィチン酸と

結合してしまい体内へ吸収されづらくなってしまうのです。

また、同じ理由でミネラルと吸着してしまう作用がある食物繊維も

食べ合わせを考える上で注意が必要な栄養でもあります。

亜鉛自体も吸収効率が良くないミネラルで、全体の3割ほどしか

吸収されないという人も多くいます。

吸収効率を高めながら、うつ病のストレスを軽減する組み合わせとして

ビタミンCを多く含む食べ物と組み合わせることをオススメします。

ビタミンCにはクエン酸のキレート作用と呼ばれる作用の働きを

高める効果があり、体内に吸収されるミネラルを包みこんで

吸収しやすい形にする働きがあります。

また、ビタミンCはストレスを感じたときに大量に消費されやすい

ビタミンのため、亜鉛と同じく普段の食生活で摂取を心がけたい

必須栄養素の一つでもあります。

ただでさえ吸収されづらいミネラルですから、食べあわせにも十分

注意しながら亜鉛を多く含む食品を食生活に取り入れていき

うつ病を改善・予防する効果を得られるように気をつけましょう。