うつ病患者の方は同時に睡眠障害を持ちやすい、という特徴があり

夜布団をかぶっても眠りにつくまで数時間かかったり、朝早くに勝手に目が覚めるなど

体内時計が狂ってしまいやすい状態です。

この問題を解消するために、機械で太陽の光と同等の光を発生させて

生活リズムを調整する高照度光療法というものがあります。




高照度光療法とは

高照度光療法

人間の体内時計は24時間で1日というサイクルではなく

実は25時間だという話を聞いたことがありませんか?

人間の体内時計が25時間で刻まれ続けると、数日もすれば何時間も体内時計のズレが

発生してしまうので、人間の身体は太陽光を浴びることで体内時計をリセットする

仕組みになっています。

しかし、現代社会は電気の光が取り入れられてから夜でも明るいのが当たり前で

生活パターンも朝型・夜型と人それぞれに異なります。

そのため、人間本来の朝目が覚めて夜に眠る、というリズムから外れてしまい

生活リズムが狂ってしまう事から睡眠障害を始めとするうつ病の前段階の状態としてや

うつ病の症状として抱える不調になりやすくなってしまっています。

そこで、専用の器具で疑似的に太陽光を作りだし

身体に浴びることで生活リズムの調整を行ったり

睡眠障害冬季うつ病の治療に効果がある高照度光療法が考えられました。

人間の身体は太陽光(強い光)で生活リズムを作る

セロトニン

この高照度光療法は人間の身体が太陽光で生活リズムを作っていることから考案されましたが

そもそも太陽光で生活リズムを作っているとはどういう事かを簡単に説明します。

人間の身体は太陽の光を浴びることでセロトニンという脳内物質を分泌しだします。

このセロトニンはうつ病の人が不足しがちな精神の安定作用をもたらす物質であると同時に

生活のリズムを作り出す効果があります。

朝に太陽光を浴びてセロトニンを十分に体内に蓄積させることで、夜暗くなった時に

睡眠のホルモン、メラトニンの分泌を正常に行えるようになります。

メラトニンを十分に分泌させることで睡眠の質を向上し、ぐっすりと眠れるようになります。

逆に言えば、朝に太陽光を十分に浴びずにセロトニンの分泌も少量、ということになれば

夜にはメラトニンが生成されにくくなり、睡眠の質が落ちてしまうことで

入眠しづらくなったり、朝早くに目が覚めてしまう等の

睡眠障害になる可能性があるということになります。

このことから高照度光を発生させる器具を然るべき時間に使うことで

生活リズムを安定させようという治療法が、高照度光療法なのです。

特に冬季うつの改善効果が高い

冬季うつ

冬に太る・眠い・だるいは冬季うつだった?冬季うつ対処法で触れていますが

冬に日照時間が短くなる事や、外気温が著しく下がる事が原因で発症する

季節性のうつ病、冬季うつの改善に高照度光療法が役に立ちます。

日の出が遅くなり、日の入りも早い状態が続く冬の間は、セロトニンの分泌量が少なくなり

身体の不調を抱えやすい寒い日々が続くことで、心身ともにストレスを抱え込みやすい時期で

この季節だけうつ病(冬季うつ)になる人もいるくらいです。

冬の間でも決められた時間に高照度光を出す器具を使ってセロトニンの分泌をすることで

精神の安定作用とメラトニンの分泌を正常化させることで、冬季うつの改善になります。

専用の器具が必要になるのがネック

4つのS2

確かにうつ病治療に役立つ高照度光療法ですが、個人で始めようとなると専用の器具に

数万円のコストがかかる事が問題点として挙げられます。

これほどとなると、器具を使わずに朝目が覚めたら太陽光が目に入るように

予めカーテンを開けて寝る様にしたりするなどの工夫をすることが得策かもしれません。