うつ病の治療のためには薬物治療抗うつ薬という薬が必要と言っても過言ではありません。

うつ病治療の基本方針は3つあり、休養精神療法、もう一つが薬物治療と評されるほどに

うつ病改善のためには重要なファクターになります。

しかし、現代の医学でも万人に通用するの抗うつ薬はまだ開発されておらず

医師が個人別に診察を行い、効果があると判断した抗うつ薬を処方するので

体質に合った薬を探すのが困難、という人も残念ながらいます。

通常抗うつ薬は効果が出始めるまで一定の期間が必要になり、副作用が先に出始める人も

少なくないのですが、その上体質に合わない薬を選択してしまっている場合は

副作用だけ身体に出てしまって改善が見込めないというケースもあり得ます。

事前に抗うつ薬の副作用を知っておけば、症状が悪化したのではなく治療の上では

仕方のない事、と心構えをすることができます。




うつ病の薬、抗うつ薬の副作用

鉄分

1.著しい体重の増加

うつ病の人が抗うつ薬を服用すると、副作用で体重が大幅に増加する場合があります。

これは抗うつ薬に抗ヒスタミン作用という作用が身体に働くために

食欲が増大することが原因とされます。

ヒスタミンという脳内物質は脳を覚醒させ、食欲を抑制する作用がありますが

これが抗ヒスタミン作用によって逆に、脳の覚醒を低下させ食欲を増大させます。

そのため、抗うつ薬を服用した人は眠気を感じるようになり、食欲が増して

体重が著しく増加してしまうという副作用が発生する場合があります。

服用を継続させた場合体重が2~30kg増えることも珍しくありません。

薬物名として挙げられるのは、リフレックス・パキシル・ジプレキサといった

薬物が体重増加の副作用を持っているとされます。

2.記憶力を低下させる

三環系抗うつ薬のような早い段階で開発された薬物には

抗コリン作用という作用を引き起こす薬物があります。

抗コリン作用は神経伝達物質であるアセチルコリンの作用を阻害する効果があり

それが原因で口の渇きや、脈拍が早くなること

認知機能の低下や記憶力の低下が副作用として挙げられます。

ただし、抗コリン作用が働いているからと言って必ず記憶障害が発生するのではなく

それ以外の副作用で済む場合も十分に考えられます。

具体的にはトリプラノールトフラニールテトラミドサインバルタといった

抗うつ薬抗コリン作用を持っているとされています。

3.吐き気

抗うつ薬は飲み始めてすぐに効果が出るものではありません。

その為副作用が先に出始めることが多いのですが

患者が薬の服用に強い抵抗感が出始める副作用が吐き気です。

SSRISNRIのような抗うつ薬を服用すると、脳内物質のセロトニンを増やそうと

身体に働きかけますが、身体に存在するセロトニン脳には10%ほどしかありません。

残りの9割近くは腸などの消化器系に存在するのですが、薬を服用することで

胃や腸などを刺激してしまうことで、胃がむかむかしたり吐き気を催すことがあります。

セロトニンは精神を安定させたり脳を活発にするために必要な脳内物質で

うつ病に人には特に不足している成分の一つです。

うつ病改善のためには必要不可欠な物質の一つなので、吐き気を覚えることから

恐れを感じるのではなく、必要経費と割り切った方が良いかもしれません。

ほとんどのSSRISNRI抗うつ薬にこの副作用が出る可能性がありますが

よく吐き気が副作用として挙げられる薬品はデプロメールという薬物です。

デプロメールを服用することになった場合は吐き気という副作用があるのは

念頭に入れる必要があります。

4.眠気

1.著しい体重の増加で説明した通り、抗うつ薬の中には抗ヒスタミン作用があるために

脳の覚醒を低下させ眠気を感じさせるものがあります。

加えて脳内物質のセロトニンが睡眠のホルモンメラトニンを分泌させるのに重要な役割を

持つために、抗うつ薬セロトニンを増やそうと身体に働きかけるため

睡眠障害の改善と予防をする効果もある事から、抗うつ薬を服用することで

眠気が副作用として考えられるのは至極一般的です。

食欲の増大と同時に眠気も副作用で重なることから、体重が増加するのは

うつ病を治すことを優先的に考えるべきなので

仕方がない事と割り切った方が良いかもしれません。

5.攻撃的な気性になる

これは患者の元々の性格に起因する場合がありますが、抗うつ薬が原因で

更に攻撃性を増した気性になることも考えられます。

ノルアドレナリンの分泌を促す抗うつ薬を服用している場合は

交感神経を刺激させ興奮状態に近づけることが原因として

抗ヒスタミン作用が副作用としてある抗うつ薬を服用している場合は

食欲が増大し、空腹の状態だと感情が高ぶりやすくなることが原因として考えられます。

 

いずれの副作用も医師と相談しながら薬を選択していくことで抑えることが

可能になっていきますので、最初から自分に合った薬の服用ができないかもしれないと

心構えをしておくことで、うつ病と向き合っていく治療が可能になってきます。

もちろん、最初から自分に合った抗うつ薬を選べるように診察では

自分の状態と症状を正確に伝えられるようにいしておきましょう。