うつ病は若い世代でもかかってしまう事が増えてきたとはいえほとんどが成人している

人がかかると思われがちですが、実は中学生の有病率もそれに引けを取らない高さである

ことが北海道大学大学院の調査でわかりました。

小学生のうつ病率は比較してそれほど高くはないのですが、中学校に入学した途端に

有病率が高くなるのは何故なのでしょう。



実際はもっと多い?中学生のうつ病

中学生うつ

北海道大学大学院保健科学研究院の伝田健三教授の2008年の調査によると

小学生が1.0%なのに対し、中学生はその4倍4.1%の比率でした。

同大学の近年の調査でも中学生は4.6%と増加傾向にあります。

しかし調査対象に含まれなかった生徒や虚偽の回答をしている生徒もいる可能性があると

いうことなので、実際は20人に1人はうつ病というくらいの多さかもしれません。

中学生のうつ病は症状がわかりづらい?

中学生うつ2

うつ病患者や精神疾患がメディアで取り上げられるようになってから日本ではうつ病の

認知度が高まってきています。

しかし、子供に対してはあまり目が向けられる機会が無いと感じる人が多いのでは

ないでしょうか。

というのも、中学生含め子供はうつ病に対しての知識が少ないために、実際その症状が

出て苦しんでいても、原因がわからなかったり自ら訴えることが少ないのです。

そのため、不登校摂食障害睡眠障害といった事実に親が気付けずに見逃してしまい

いつの間にかうつ病として発症していたというケースもあります。

中学生なりの原因

中学生うつ3

一つ挙げられるのが携帯電話からスマートフォンに携帯端末が進化したことです。

小学生から中学生に進学することから子供に携帯端末を使わせる家庭が今では

増えてきていることが、小学生と中学生の間のうつ病有病率の違いといして

出てきていることも考えられます。

以前は電話を使っての会話や、メールを使ってのコミュニケーションがやっとでしたが

今ではSNSを始めとする不特定多数に向けた発信や、上限がほとんどない友人知人の

インターネット上でのコミュニティを作りやすいという状態にあります。

そのため、両親や教師の目の前にいじめや暴力といった事実として出ることが無くなり

発覚しにくく複雑化している問題があるので、助けになれずに被害を拡大させてしまう

事が残念ながらあります。

他にもコミュニケーション障害や、本人の性格からストレスを溜めこみがちという

事も考えられます。

大人と同じ原因も考えられる

中学生うつ4

大人の場合は長時間労働や休日出勤など仕事面でのストレスや、人間関係のストレスが

原因になることが考えられますが、中学生も同じような原因になることもなくはないです。

ただ単に学校の授業についていくのに必死で勉強時間を長く設けなければと

頑張っていたり、友人と上手くやっていけない日が続いていたり、というのも

うつ病の原因になることもあります。

また、夜遅くまでスマートフォンを使って睡眠不足を始めとする睡眠障害になったり

成長期にもかかわらず過度な食事制限や運動もストレスになるので、うつ病の原因として

挙げられる場合もあります。

他にも両親の教育の仕方に不満を持っていたり、引っ越しなどの急激な環境の変化なども

理由として考えられます。

両親はしっかりと心構えを用意

中学生うつ5

両親は子供に携帯端末を持たせてしまったから、自分の教育が間違っていたらと

自分を責めないように気をしっかり持ってください。

うつ病の症状、例えば睡眠障害や摂食障害、突然怒り出したりイライラが続いているなど

こういった状態が2週間以上続くなら本人と相談した上で医療機関への受診をするように

してください。

気を付けるのは「自分の子供はうつ病かもしれない」と疑いを持ったり、本人に話を

しないようにすることです。

子供も一人の人間として自尊心を持っていますから、「自分の子供は病気」とレッテルを

貼られてしまうことで、より消極的な子供に育ってしまったり、逆上してしまう可能性も

あるので、焦らずにしっかりと見守り続けることが肝要です。