うつ病になっても実際に精神科に受診をしに行くのは全体でも3割程度と、

生活の事情や体力気力の問題で医療機関へ足を運べない人が多くいます。

そんな時、自分で症状を治したり、進行を遅らせる時に

セルフヘルプ」という考え方が役に立ちます。

生活のリズムを整えたり、自身の今の状態を理解して、どのような状況で

症状が発生するかを把握することがセルフヘルプの考え方にあります。



海外で広がり始めているセルフヘルプ


セルフヘルプ

欧米、特にイギリスでは認知行動療法を中心にうつ病の治療が行われ、

投薬に費用をできるだけかけずに、成果を上げています。

イギリスなどの国では、比較的症状が軽い段階では自分ができる範囲で

症状を治すように注力しています。

国からのバックアップを得てセルフヘルプのプログラムを

一般に広げようと試みるほどに国民全体で仕組みを変えようとしています。

一人だけでなく、周囲が団結して改善に


回復の兆し4

セルフヘルプという名前から、可能な限り一人で治療を行う、というのではありません。

治療を行う人が時々進捗状況を確認して、カウンセリングを行いながら治療の方針を

決めたり、生活習慣を変えるために親族がサポートしたりします。

ガイデッドセルフヘルプの3本柱


中学生うつ3

進捗を確認しつつ治療者と協力してセルフヘルプを行う事を

ガイデッドセルフヘルプと言い効果的な手法の一つです。

1.生活リズムを整える

いずれのうつ病も生活リズムの乱れが原因になったり、うつ病のせいで

生活のリズムが狂って様々な疾患を同時に抱えてしまう事もあります。

生活のリズムを整えるためには睡眠・食事・生活リズムを主軸に考えます。

ストレスや不安を抱えてることが原因で身体が必要以上に興奮して、夜に寝つきにくく、

朝になっても気分がすぐれない、絶望感を感じるなど睡眠の質についてチェックを行います。

食事も過食症や拒食症など摂食障害を抱えてはいないか、

食事の栄養バランスが偏っていないか、食べるスピードは適正かなどを調べていきます。

生活リズムも夜型の生活リズムや遅くまで起きていて朝日が昇っても中々起きることができず

昼まで眠りっぱなしになっていないかなど、生活リズムの乱れを正すよう、まず観察します。

2.症状を把握する


自分の1日の食事を振り返ってみたり、日常生活の一場面で症状が出始めたら、

その理由やその時の感情を逐一記録することで自分のうつ病の症状の把握に役立ちます。

このように自己観察(モニタリング)を行う事で、状況別に何か自分で

できたことがあったのではないかと気分で気づけるようになります。

3.過食症を知る


うつ病や抑うつ状態の人は過食症が出る傾向が強くあることがわかっています。

神経伝達物質の分泌や脳への栄養を確保させようと、糖分・炭水化物の

摂取量が増え自分の限界以上に食べようとしたり、体重の増加が

顕著になっていることから過食症と判断できます。

周りの人が気付かなければ、自分でコントロールするしかなく、正しい知識を得なければ

うつ病の進行だけでなく肥満になったり、生活習慣病の予備軍になってしまうなど

自分の身体を守れなくなってしまいます。

うつ病は病気、自分だけでなく周りの力も頼って


中学生うつ5

うつ病は心の病気と言うよりは脳の病気です。

そのため、自分の心の持ちようや考え方が治療のきっかけになるのではなく、

脳機能を改善させるための生活リズムに正したり、食事から得られる栄養を考えたり、

医師から薬物の投与の指示を受けたりする必要があります。

その時にセルフヘルプを介してうつ病に対して正しい知識を得て、

周りのサポートを得た上で戦っていく姿勢が大事なのです。

自分と周りだけでどうしようもないとなる前に医療機関へ受診しに行くのも忘れずに。