出産後の育児には「子供をこんな風に育てたい」「立派な人間になってほしい」と

大きな希望を持って子育てに励むのは当たり前です。

しかし、育児が原因でうつ病になる母親も少なくないのは、

経験者だけにしかわからないのではないでしょうか。



マタニティブルーから産後うつ病へ


女性うつ2

母親は「マタニティブルー」と言って出産後に情緒不安定になったり、

抑うつ気分に陥ることがあります。

不眠症や気分の落ち込み、集中力の低下などの症状が出ますが、

10日ほどとそれほど長くは続きません。

しかし、マタニティブルーの症状がより長く続くうちに、「産後うつ病」となり

抑うつ状態が続き、身体的にもうつ病の症状が出始めるケースがあります。

産後うつ病はうつ病と同じで病気なので、すぐに受診するようにしましょう。

母親が産後うつ病の状態だと、育てられる子供にも精神面で

ネガティブな影響を与えるという研究結果が出ています。

母親の子供への虐待は産後うつ病が関係している


家族がうつ病

産後うつ病の症状には「自分が母親として子供を育てていけるのだろうか」と自身の環境や

将来を心配し、気分が落ち込みがちになり、食欲不振やイライラしたりし始めます。

その為睡眠障害・栄養失調など引き起こしやすくなり、ホルモンバランスが崩れることから

自分の行動にも制御がかからず、子供へ危害を与えることもあります。

ニュースなどで取り上げられる母親の子供への虐待には母親の心理状態が不安定で

産後うつ病になっていることもあり得ます。

「母親」になるのは大変、うつ病も仕方なし?


中学生うつ5

日本で出産後に産後うつ病になる母親は2割弱いると言われています。

産後には、夫婦の間でのコミュニケーションが上手くいかない、度々産後のお祝いに

親戚が集まるのでもてなさないといけない、子供が泣き出す、家事も続けないといけない等

母親がやることが一杯あり、ストレッサーになる要因が多くあります。

ストレスにより生活習慣が乱れ、ホルモンバランスが崩れると、エストロゲンという

女性ホルモンの分泌量が減少し、精神の安定を保つ脳内物質のセロトニンが低下し、

うつ病を引き起こしてしまうこともあります。

今こそ父親の出番


職場環境とうつ病2

一番身近で精神的な支えになるのは間違いなく父親です。

一緒に育てていくと決めたからには、母親の育児をサポートできるように色々手を尽くし

母親が心身ともに健康な状態でいられるように気を配ることが何よりも大事です。

もし母親が産後うつ病になっても決して責めてはいけません。

前述のように母親の環境と身体には急激な変化が起きているため、

頭も体も追いつかずにオーバーヒートすることは十分にあり得ます。

「子供に対して神経質になりすぎ」「考え込みすぎだからうつ病になる」と考えを持つ人も

いるかもしれませんが、母親が育児に対して真剣に向き合っている以上当然なのです。

その度に自分が無神経な言葉をかける前にしっかりと母親の気持ちをくみ取ってやることが

育児においても夫婦のコミュニケーションにおいても大事なことなのです。

頑張り過ぎない子育てで人としても成長を


父親うつ

産後うつ病に限らずうつ病になりやすい人の特徴に真面目で頑張り屋、

完璧主義などがあります。

そのため、育児書や周りの子供と比較して自分はこんな風に育てられていない、もっと

頑張らないとと悩みを持ちやすい人は、ストレスとして溜めこみがちになってしまいます。

世間一般的な固定概念は育児をする上では邪魔になることもあります。

もう自分の足で立って歩けるのでは、とか、この時期になればしゃべり出す頃、とか

全く通用しないと思って、柔軟に立ち回ることが大事です。

もちろん子育てと並行して家事をやらなければならない人も多くいるでしょう。

そんな時は、お父さんや親戚、仲のいい友達にサポートをお願いするように巣すことが

自分のメンタルヘルスを良好に保つため、つまりは子供の為でもあるのです。