抑うつ状態と適応障害は、その原因・きっかけや症状こそ似ている部分がありますが

行動の面においては大きく異なります。

職場や学校で受けるストレスは、人によっては抑うつ状態のように気分が悪くなり

精神的に疲労してしまう原因に、別の人には怒鳴り声を散らしながら荒んでしまったり

大声で突然泣き出す原因になるなど、人によって全く行動が異なってくるのです。



適応障害の行動


アンガーマネジメント

抑うつ状態やうつ病の人は無気力で行動も不活発、休みの間は自室にこもりがちと

活動に体力を割けない状態に近い特徴があります。

一方適応障害は、抑うつ状態にもなりますが、そのストレスが原因で不安や焦燥感

イライラなど情緒不安定になり、職場や学校でも怒りや悲しみを露わにする傾向に

あります。

また、抑うつ状態の人は「なんて自分は弱く情けないのだろう」「このままではいけない」

など自分を責める考え方をしてしまいますが、適応障害の人は自分の振る舞いから

引き起こされた事態に対して「自分は悪くない、悪いのは社会全体だ」など

自責の念が感じられない人が多いことも特徴に挙げられます。

10~20代と若くして適応障害を持ってしまった人は、幼児退行の症状が発生し

感情のままに振る舞う、指をしゃぶる、寝ている間に尿を漏らすといった行動に

出ることもあります。

抑うつ状態と違い、気分が良くなることも


姿勢

抑うつ状態の人はうつ病ほどではありませんが、友人と遊ぶ、家族と旅行へ行くなど

楽しい出来事があっても気分が晴れない、心から楽しめない傾向にありますが

適応障害の場合何か楽しい事があれば気分が晴れる、という傾向があります。

一度ストレスの原因となる環境や人から離れて遊んだり休んだりすると、抑うつ状態が

緩和されるという違いがあり、これが周囲の人たちから甘えと捉えらえることもあります

そのため適応障害と同じく、楽しい事があると気分が良くなる

非定型うつ病との区分けが難しいという一面もあります。

抑うつ状態の治療の過程と似ている部分も


受診の流れ6

抑うつ状態もうつ病も適応障害も大部分はストレスが原因です。

そのため、ストレスによって身についてしまった悪い生活習慣、

元からの生活習慣の見直しや認知療法、薬物療法など適応障害の治療においても

抑うつ状態・うつ病のやり方と変わらない部分があります。

生活リズムの見直しと睡眠時間の適正化、バランスの取れた食事を心がければ

症状が軽い内であれば自力でどうにかなる部分も出てきます。

違いがある部分は薬物療法主体というよりも

認知療法が中心となって治療を行っていく医師の方が多いことです。

カウンセリングを通じて本人の意識や考え方を変えていくことで、ストレス耐性を高め

薬物療法はほどほどにするといったパターンが主流です。

抑うつ状態も適応障害もうつ病予備軍


中学生うつ3

行動面で違いがあるこの2つの症状は、どちらもうつ病に発展しやすい状態と言えます。

適応障害にも抑うつ状態のように不眠症や拒食症・過食症、アルコール依存症などが

合わせて発症しやすい状態で、その生活習慣から十分な休息や栄養が得られず

脳の神経伝達物質や自律神経が正常に働かなくなり、

うつ病に発展するというケースがあります。

逆に言えば、不眠症や摂食障害の症状が軽い内に生活習慣の見直しをすれば

抑うつ状態も適応障害も予防できる可能性があります。

適応障害の出始めは「なんであんなに感情をぶつける様になったのか

職場で涙が出て仕事が全く手につかなかったのか」というように自分が後から振り返る、

周りから自分の行動について話を聞くなど、自分の状態がしっかりと視認できることも

あるので、この症状が出始めたらすぐに精神科へ診察を受けに行くようにしてください。