現代日本の大学生の死因の1位は自殺です。

うつ病をはじめとする精神疾患を持ってしまうと

無気力、食欲不振、疲労、自責感などが湧き上がり、自殺に踏み出す人も少なくありません。

大学生にはその原因・きっかけとなる出来事が多く、

社会人ほどストレスとの付き合い方に慣れていないことから

精神疾患になりやすい時期、好発時期に入っていると言えます。

このページではうつ病と大学生について考察してみます。



一人暮らしによる環境の変化、喪失感


生活習慣

高校生の時は実家から通っていた人も、大学生から一人暮らしを始める

という人が多いと思います。

親元を離れて自分の生活を過ごし始めるということで楽しみや不安があると思います。

しかしうつ病の発症のきっかけとして考えられるのが、この環境の変化

元の生活を失ったという喪失感が挙げられます。

朝は母が朝食を作ってくれたが、一人暮らしを始めるようになってから

朝食を食べなくなった。

夜は父が帰宅して家族一緒に夕食を食べながら談笑をしていたが、

一人暮らしになってから夜更かしをしながら夜食を食べつつスマートフォンを

いじるようになった。

こういった生活習慣の乱れや今までいたはずの家族がいなくなったことから、

ホームシックになる人も少なくないでしょう。

こういった環境の変化、あるはずの物がない喪失感がストレスになり、

生活習慣の乱れや孤独感から若くしてうつ病を引き起こしてしまう可能性があります。

就職活動のストレス


職場4

大学3年生になると学校でも就職ガイダンスなど、

就職活動に向けての動きが始まってきます。

2016年、2017年と企業側も採用活動の時期をずらすようにと

経団連からの指示がある中、大学生にかかる負担は相当なものです。

しかも4年生に近づくにつれて卒業論文を仕上げないといけないという

大学生の責務も出てきて、就職活動がうまくいかない大学生にかかるストレスは

社会人にも引けを取らないものでしょう。

自身を取り巻く環境の変化、就職活動、卒業論文、サークル活動なども

ストレスの要因になり得るので、うつ病を発症し、大学を休みがちになり

休学・退学をせざるを得ないというのも仕方がないのかもしれません。

相談室やカウンセラーを上手に利用する


休職復職

日本の大学のほとんどに学生の支援を目的とした相談室や

常駐のカウンセラーを配備するなどの学生のケアに対策を施しています。

国公立大学や主要私立大学には精神科医を常駐させる大学も多くあります。

こういった施設を利用するのは無料なので、身体の不調や悩みがあるときは

利用するようにしましょう。

特に「良く眠れない」「朝早く目が覚める」「何回も目が覚めてしまう」といった

睡眠に障害を感じている人はすぐに利用することをお勧めします。

うつ病と睡眠障害はほとんどワンセットと言っても過言ではないくらい同時に発症します。

こういった施設を利用することで精神科に受診しに行くことなく、

うつ病を予防できる可能性があります。

孤独にならない事


睡眠4

もう一つ大事なことはコミュニティを作る、コミュニティに入ることで

一人にならないようにすることです。

授業や研究班、サークル活動で人とコミュニケーションをとり続けると、

話をする・聴く、相手の表情や感情を読み取ることで脳が活発に動くようになります。

こういった活動は脳の感情の器官、前頭葉を刺激するので

情報処理能力を使い続け、機能を低下させにくくします。

逆に一人でい続け、人と連絡をするときもメールやSNSといった文字だけの

コミュニケーションとなると、前頭葉があまり使われず、能力が衰えていってしまいます。

人間は相手と共感を得ることで喜びを覚える生き物なので、人と話すことで共感を得て、

喜びを覚えることがうつ病予防にもなり、幸福な人生であると思います。