社会人や学生、主婦でも誰でも飲んでいるコーヒー

苦みと酸味を含んだ良い香りのする飲み物で、カフェインの摂取源でもあります。

うつ病の人もコーヒーを飲むことで色々な効果を得られますが

かえってうつ病を悪化させてしまうのでは?と

結局飲んでいいのかどうかわからないという人もいるでしょう。

コーヒーを飲むことでうつ病の人がどのような影響を受けるか

メリットとデメリットに分けて考えてみます。




うつ病の人がコーヒーを飲むと得られるメリット

コーヒー3

1.うつ病の症状や希死念慮を抑える

コーヒーに含まれるカフェインや抗酸化物質のクロロゲン酸の効果で

うつ病や希死念慮を抑える、というデータが海外の大学の研究でわかっています。

1日に2~4杯程度のコーヒーを飲む人は自殺する確率が半分までに減少する

コーヒーを飲む習慣が身についている人はそうでない人に比べて

うつ病を発症する確率が約10%低い、など、これだけ見れば

コーヒーはうつ病に対して予防・改善効果がある、ということがわかります。

2.カフェインによる交感神経の刺激

カフェインを飲むと集中力が増す、眠気覚ましにもなるが入眠しづらくなるなどの

コーヒーに含まれるカフェインの効果は皆さんご存知かと思います。

これはカフェインによって交感神経が刺激されていることに起因します。

交感神経が刺激されると、筋肉が緊張し、血行が促進されるので

目が冴え、いわば一種の集中モードに切り替わります。

しかし、集中力が高まるという効果はカフェイン交感神経の刺激の

効果によるものだけではありません。

3.脳内物質の分泌を促すコーヒー

コーヒーに含まれるカフェインには、交感神経を刺激する作用だけでなく

脳内物質の分泌を促す作用があり、その脳内物質に集中力を向上させる

効果があるから、ということでもあります。

コーヒーを飲むことで、人間のメンタルや集中力に関わる

セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンなどの脳内物質の分泌を

促すことができるようになるのです。

この脳内物質を分泌させることで、人間は心のバランスを保ったり

集中力の低下を防いだりすることが可能となっているのです。

4.香りによるリラックス効果が得られる

コーヒーには香り成分が含まれていて、嗅覚が感知すると

リラックス効果が得られるようになっています。

これはコーヒーだけではなくアロマなどの植物由来の成分や

フルーツなどの香り成分も同様で、香りを嗅ぐという行為自体が

人間の脳を活性化させ、リラックス効果をもたらすのです。

考えなければならないコーヒーのデメリットとは

コーヒー2

1.カフェイン依存症の存在

カフェインという成分には依存症を招く性質があります。

長い期間にわたって多量のカフェインを摂取している人は

身体に耐性が出来上がってしまい、少ない量では集中力の向上などの

コーヒーの効果の実感が得られにくくなります。

コーヒーを飲む習慣が身についている人は

コーヒーを飲むことで集中力が増すのではなく、コーヒーを飲まないと

集中力を正常に発揮させることができない、とう図式にまで

なることも考えられるのです。

別にこれだけならうつ病だろうとなんだろうとコーヒーを飲み続ければ

良いのですが、コーヒーのデメリットはそれだけではありません。

2.自律神経が乱れる原因に

コーヒーを飲むことで交感神経を刺激し、集中モードに切り替えられる

ということは先に述べました。

しかし、多量のコーヒーを常飲するようになると

自律神経の乱れの原因となり、交感神経副交感神経の切り替えが

行なわれにくい身体になってしまいます。

そうなると、必要以上に身体に力が入っていしまったり

意味もなく不安感や焦燥感、イライラを感じやすくなる状態になります。

うつ病の症状には自律神経の乱れによる上記のメンタルに影響する

症状を起こす場合があるので、コーヒーのせいでこれらの症状を

悪化させる可能性もあるので注意が必要です。

3.薬物治療の効果が得られなくなる事も

うつ病の人は病院からメンタルを安定化させたり、入眠しやすくするための

薬を処方されていると思います。

これらには脳内物質の分泌や抑制を行う効果があるので

うつ病によって機能が低下してしまった脳をサポートする作用があります。

しかし、コーヒーを飲むことでその効果を得られにくくする可能性があります。

先述したとおり、コーヒーカフェインには脳内物質の分泌を促進させる

作用があるので、同じ効果を持つ薬物と一緒に摂取してしまうと

正常な改善効果が得られないどころかかえって悪化させる可能性も出てきます。

そうならないためには、医師にコーヒーを飲んでも良いか

1日にどれくらいまでなら飲めるか、薬を飲む時間と感覚を空けた方が良いのか等

相談してからコーヒーを飲むようにしましょう。

4.糖質が含まれているコーヒーは更に注意

ブラックコーヒーならまだしも、缶コーヒーのように砂糖が多く使われている

コーヒーを常飲する習慣がある人は更に注意が必要です。

缶コーヒー1本に含まれる糖質は血糖値を上げやすい砂糖で

血糖値の乱高下を引き起こしやすく

低血糖状態になりやすい飲み物と言えます。

カフェインの多量摂取による焦燥感やイライラに低血糖状態

加わってしまうと、余計にイライラしやすくなり

頭が回らない状態をも引き起こしかねません。

5.ビタミン・ミネラルを消費してしまう

コーヒーを飲むことで、カフェインの摂取は行えますが

身体がそのカフェインを分解するのには水分とビタミンB₁・ビタミンC

亜鉛など、必須栄養素を消費してしまうのです。

ビタミンB₁が少なくなれば、エネルギー代謝が遅くなり、元気な状態を

保ちづらくなりますし、ビタミンCが少なくなればストレス耐性が下がり

免疫力が低下することで不調を招きやすくなります。

亜鉛も少なくなればイライラしやすくなったり、味覚障害などの

弊害を起こすリスクも引き上げてしまいます。

結局どれくらいなら飲んでも良いのか

コーヒー

1~3杯くらいならカフェイン依存症も起こさずに

コーヒーのメリットを上手に活用できることでしょう。

ただし、ブラックで飲む、砂糖は控えめにするなどの心がけは

するようにしましょう。

缶コーヒーカフェインや糖分補給によって元気を出す効果はありますが

飲みすぎるとカフェイン中毒だけでなく血糖値の上昇による

うつ病悪化のリスクを引き上げてしまうので、1日1本に留めておきましょう。

うつ病の人は今飲んでいる薬や医師によってはカフェインの摂取を控えて、と

指示されることもありますが、カフェインレスのコーヒーを飲むなど

医師と相談しながら工夫を凝らしていく必要が出てくるかもしれません。