うつ病の人には真面目で規則正しいという性格の人が多いです。

「仕事はしっかりやらないと」「ルールを正しく守って時間厳守で物事に当たらないと」

という風に。

回復期の人も「いつまでも家族に迷惑をかけていられない」と常に焦りを感じています。

うつ病の治療には焦りは禁物です。

ここではうつ病と焦りについて説明していきます。



常に力が入ってしまっている


アンガーマネジメント

焦りを感じているときというのは、脳内でノルアドレナリンアドレナリンという物質が

分泌され気分が高まっています。

これらは攻撃のホルモンであり運動を俊敏なものにしますが、

常に体に力が入ってしまい、普段の落ち着いている状態より疲労の蓄積が早くなります。

この状態が続いてしまうと脳が自動的に身体を守ろうと、

身体に力が入らなくなるようにして気力を下げてしまいます。

身体や頭が働かなくなると能力の喪失感を覚えてしまい、

ストレスをため込みやすくなってしまいます。

うつ病の人が運動をしなくなるのはこの脳の自動防御システムのせいだとも言えます。

「まあ、いいか」の精神が大事


仮面5

人間一人にできることには限界があります。

それは個人差や能力によって増減はしますが、必ず限界はあります。

「あれもしなくちゃいけない、これもしなくちゃいけない」や

「この仕事は人には任せられない」など自分ひとりで抱え込んで焦ってしまうと、

誰でも疲れてしまいます。

周りに頼れる人がいるなら誰でも頼ってみましょう。

力になってくれないに決まっているというより、力になってくれたらラッキー程度で。

不登校で自分ひとりだけ家に引きこもってしまって

「こんなんじゃダメだ、学校に行かないと」と考えている人も、

「今は回復期間だから、自分の気持ちに整理をつけるようにしよう」と、

こうじゃなきゃいけないという心構えから、「まあ、いいか」の精神も少し持つことで

心に余裕ができ、心身共に少し休憩できるようになります。

うつ病の人には「回復の兆し」かも


回復の兆し

うつ病の人は最初自分のことで手いっぱいです。

ストレスの原因になったことをずっと考え込んでいたり、もっと自分ができたことが

あったのではないかと自責の念に駆られたり人それぞれに悩みや不安を抱えています。

しかし「このままじゃいけない」「何とかしなくては」と考えが変わってきているのは、

現状の自分を認識し脱却したいという想いが芽生えてきているからなのです。

ここで焦らずに「今自分は回復し始めて、もう直に活動できるようになる」

「ここで無理はしてはいけない」と自分に言い聞かせることが大事です。

うつ病は再発の恐れがありますので、

家族や医師と相談したうえでしっかりと段階を踏んで回復していきましょう。

焦らずにゆっくりと動くことで心にブレーキを


マインドフルネス

ノルアドレナリンなどの焦りの脳内物質が分泌されている間は、

瞬時に身体が動けるように筋肉が緊張している状態です。

それを「自分は焦っていない」と身体に言い聞かせ、ブレーキをかけるには

日々の動作をスローにすることです。

少しだけ歩く速さを遅くする、呼吸を落ち着かせるために深呼吸をするなど、

身体の緊張をほぐすことで興奮状態を抑え疲労をためにくくします

うつ病の回復期の人も焦って運動を始めたり、食べ過ぎたりするのではなく理性を働かせて

ゆっくりと活動することが大事です。

失った体力を戻そうといきなりランニングから始めるのではなく、青い空や木々などの

自然に目をやりながらリラックスした状態で散歩をすることがから始めましょう。

次第に理性を持った行動が脳の焦りを取り除き、普段のあるべき状態へ近づけてくれます。

このゆっくりとした動きが、脳の自動防御システムを解除してくれ、

元の状態に戻れるようにします。