アルコールにはストレス解消効果がありますが

うつ病の人は飲むのを避けるようにしましょう。

特に薬物治療を行っている人はアルコールの摂取は医師から止められていますし

睡眠薬を服用している人は、アルコールを同時に飲むと危険な状態になります。

アルコールを摂取することで発生する症状や、その特徴が

うつ病を悪化させてしまう可能性が高いため

付き合い方は慎重にならざるを得ません。




ストレス解消効果、リラックス効果があるが・・・

アルコール2

アルコールを飲むことでストレス解消効果が得られます。

一時的に脳をマヒさせることでストレスや不安になる記憶を

呼び起こしにくくなるためです。

また、筋肉を弛緩・リラックスさせ副交感神経を活発に

させることもできます。

適度に緊張がほぐれ、全身の筋肉が脱力した状態になるので

摂取量を間違わなければ疲労の回復を図ることもできなくはないのです。

そのためうつ病の人にもアルコールのメリットが役立つのではと

考えられるかもしれませんが、薬物治療を行っている人は

薬物の効果が得られにくくなったり、逆に症状を悪化させる

可能性もあるので避けるように医師から指導されるのが一般的です。

アルコール依存症になると

水分4

アルコールを飲むと上記のメリットが得られ、効果的に活用することも

可能になりますが、飲み続けると人間は耐性を作ってしまいます。

多くお酒を飲まないと満足できる効果が得られなくなるのです。

そのため、歯止めが効かずにコントロール障害を起こしてしまい

アルコール依存症のリスクを一気に引き上げやすくなってしまいます。

アルコール依存症になると当然日常生活にも問題を起こしやすくなり

普通の人でもうつ病のリスクが上がりますし、うつ病の人は

余計に症状を悪化させてしまいます。

自律神経の乱れを起こすアルコール

鉄分

アルコールを摂取することで副交感神経を活発にし

リラックス効果が得られるようになりますが、摂取量が増えると

今度は交感神経が活発になっていきます。

そのため、意味もなく身体が興奮状態になり、気分が悪くなりやすくなります。

急性アルコール中毒まで行かなくとも、飲み続けることによって

発汗や吐き気、わけもなく焦り出したり頭痛を起こしやすくなります。

うつ病の人は特に自律神経の乱れを防ぎ、交感神経副交感神経

切り替えを正常に戻せるように治療すべきですが、アルコールの摂取によって

自律神経の乱れを起こしてしまうと、余計に交感神経優位になったり

休むべき時に副交感神経が働くなるなど、症状を悪化させてしまいやすくなります。

離脱症状が発生すると

子供

アルコールは肝臓で分解されるので、次第に身体から抜けていきます。

その時に起こる離脱症状(二日酔い)でも、色々な症状が起こります。

集中力の低下や不眠、頭痛などが起こります。

アルコールの分解には水分やビタミンなどが消費されるので

離脱症状が起こったら水分と栄養の補給を心がけるようにしましょう。

アルコールの摂取で太りやすくなる

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アルコールのカロリーは1g当たり7kcalとかなり高めです。

アルコールのカロリーはエンプティカロリーという

すぐに分解される身体の中に残らないカロリーと言われますが

食欲を増進させる効果や、料理を食べる事で得るカロリーなどで

太りやすくなってしまうのは当然のことです。

肥満もうつ病のリスクを高めてしまうことから、肥満の促進に

なってしまうという意味でもアルコールの摂取は避けた方が良いのです。

アルコールは胃を刺激し、胃液の分泌を促進させる効果

血糖値を下げ低血糖状態にすることで空腹状態にする効果

レプチンという物質の分泌を滞らせ、満腹中枢が刺激されにくくする効果

この3つの効果があることからも、アルコールは太りやすくする

成分であるということがわかります。

うつ病の症状には摂食障害があり、過食症の症状を

悪化させる危険性もアルコールにはあるのです。

糖尿病のリスクも引き上げるアルコール

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うつ病と糖尿病には併発しやすい、という関係があります。

うつ病が原因で過食症を起こし、糖尿病になってしまう

糖尿病になることで食事制限等のストレスからうつ病になってしまう

といった相互関係があるのです。

アルコールの摂取によって、食事によって上がった血糖値を下げる

インスリンの分泌量を低下させてしまうために、糖尿病のリスクも

上げてしまうのがお酒の怖い所です。

食事の量を増やしてしまい、糖質の摂取量を引き上げやすくする

インスリンの分泌を滞らせ、糖尿病のリスクを上げるアルコール

うつ病だけでなく、生活習慣病を発症する要因ともなりかねないのです。

うつ病改善に重要なセロトニンも分泌低下

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セロトニンはメンタルを落ち着かせ、精神を安定させるために役立つ

重要な脳内物質の一つで、うつ病の改善にも必要な要因の一つです。

しかし、アルコールの摂取によってセロトニンの分泌量を下げてしまいます。

アルコールの分解にはナイアシンというビタミンBの一種が

使われますが、ナイアシンセロトニンの体内での合成にも必要なのです。

そのため、アルコールの分解によってナイアシンが消費されると

セロトニンの生成が十分に行われなくなります。

アルコールがうつ病の改善に役立つセロトニンの分泌を邪魔してしまうのです。

寝つきがよくなるが、睡眠の質は下がる

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アルコールは脳をマヒさせるので、意識をもうろうとさせ

眠くさせるという効果があります。

眠りにつく前に入眠しやすくするために寝酒(ナイトキャップ)が

効果的というのは、この効果に起因します。

しかし、睡眠時にもアルコールの分解が進み、血中アルコール濃度が

下がっていくと覚醒作用が働いてしまいます。

そのため、眠っている間に目が覚めやすくなるので

結果としては睡眠の質を下げてしまうのです。

筋肉を弛緩させる効果もあるアルコールは、気道をふさぐ筋肉も

弛緩させてしまうので、いびきや睡眠時無呼吸症候群などの

睡眠の質を下げる状態も引き起こしてしまいます。

その点でも寝る前のアルコールの摂取はうつ病の人にお勧めできません。

アルコールの分解に体力を使う

首のこり

アルコールの分解は肝臓で行われますが、肝臓に負担がかかるだけでなく

ただ単純にエネルギーも使われるので、疲れやすさの原因にもなります。

それに、糖質をエネルギーとして代謝するのに重要なビタミンB₁

アルコールの分解に使用されるので、エネルギー代謝効率も低下します。

お酒を飲むことで疲れやすさを招くことから、うつ病の人だけでなく

全ての人に疲れやすい状態を招いてしまうのです。

うつ病とアルコール依存症の両方を治療

受診の流れ6

精神科やメンタルクリニックではこの両方に対応できるので

どちらも発症しているかもしれないという人も安心して治療できます。

薬物治療を行いながら、今後のお酒への付き合い方や認識の改め方を

認知行動療法によって改善させることが可能です。

生活スタイルや会社の同僚に誘われた時の対応の仕方などを

学ぶ事はもちろん、アルコール依存症になってしまった人たちの集まりなども

準備されることがあるので、うつ病とアルコール依存症を同時に

抱えてしまった人も効果的に治療を行う事が可能なのです。