うつ病の症状は気分が落ち込んでふさぎ込んでしまう、抑うつ状態のみに留まらず、

人によっては一時興奮状態になった後に抑うつ状態になったり、

春や夏は大丈夫でも気温が下がっていく秋や冬にうつ状態になると等様々です。

精神疾患の診断・統計のマニュアルからタイプ別にうつ病の種類を説明していきます。



混合性のうつ病


混合性のうつ病は、うつ病の症状である落ち込んでいる状態と、

それと対照的に気分が異常に高揚する「躁状態」を同時に発症するという特徴があります。

この二つの症状を交互に繰り返してしまうものは「双極性障害」として、

うつ病と区別されていますが、後に「双極性障害」につながる原因になる

可能性があるので、経過を慎重に診ていく必要があります。

不安性のうつ病


不安の症状が主に出るうつ病です。非常に落ち着かない状態が続いたり、

心配・不安な出来事が頭の中に常にあって物事に集中できないなどの症状があります。

この不安が続いてしまうと、治療が困難になっていき、病状を長引かせてしまい、

自殺の危険性も高まってしまいます。

医師の正確な診断を受け、計画的な治療を行い辛抱強く続けていくことが重要です。

非定型のうつ病


何か楽しい出来事があったり自分にとって好ましい変化があった時は

一時的に元気になれるのがこのタイプです。

自分にとっていいことが長く続くと症状も長い間気分が良くなります。

このような状態に加えて、急に食欲が増進したり体重が増えたり、

長い時間眠ってしまったりする症状も出ます。

メランコリアを伴ううつ病


メランコリア(日常的な用法で落ち込んだ気分のこと)を伴ううつ病は、

抑うつ状態が最も重症の時期に見られる重度のうつ病のタイプのひとつです。

非定型のうつ病のように、何かいい事があった時にも気分が良くなることもありません。

抑うつ状態も深い落胆や絶望、空虚感など強度の高いものになったり、動作が鈍くなったり、

口数が減ったり、声が小さくなったりする症状が出ます。

この状態になると多くの人は入院を必要とする重度のものになっているケースが多いです。

季節性のうつ病


1年のうち秋や冬のように気温が下がってくるとうつ病になるケースが多いのが

この季節性のうつ病です。

症状としては気力の減退、過眠、過食からの体重増加などが見られます。

原因は詳しくはわかっていませんが、日照時間が短くなることでセロトニン

メラトニンのホルモンの分泌が関係しているのではないかと考えられています。

周産期のうつ病


妊娠中、または出産後1か月以内に発症するうつ病です。

妊娠・出産は女性にとって大きな出来事で、その状況の変化からくるストレスが

発症の原因になることが多いです。

抑うつ気分だけでなく、疲れがたまりやすくなる、身体にだるさを感じる、

不眠症になるなどの症状があります。出産後の憂鬱な気分になる

マタニティ・ブルー」はうつ病ではなく、数日から数週間の間に回復しますが、

マタニティ・ブルー」がうつ病の原因になることもあります。

緊張病勢のうつ病


緊張病とは、興奮と無反応になる昏迷を繰り返す病気です。

うつ病の中にはまれに緊張病のような症状を伴うものがあります。

身体が硬直してしまって返事ができなくなってしまったり、相手が話しかけてきても

それをおうむ返ししてしまうなどの症状があります。

また人によっては無目的な奇妙な動きを見せることもあります。

精神病性のうつ病


うつ病の中でも幻覚・幻聴を伴うものをさします。

統合失調症の初期の症状に幻覚・幻聴があり、それがそのままうつ病を

引き起こして同時に発症するケースもあります。

また、周りの人にいじめられているなどと妄想を抱いてしまう等の症状もあります。