症状が身体から出てきてしまううつ病も存在します。

頭痛、めまい、動悸、物忘れなど本人が憂鬱さを感じていたり、

暗い雰囲気になっているわけでもなく身体から出てきてしまううつ病を

仮面うつ病」と言います。

実際にはうつ病にかかっているのにその症状が別の病気と勘違いされやすいことから、

発覚して治すまでに時間がかかってしまう「仮面うつ病」について説明します。




自分でも気づきにくい


仮面うつ病2

風邪をひいてしまったときは咳、鼻水、熱、のどの痛みなどで自覚しやすいものですが、

頭痛が続いていてもそれが「仮面うつ病」、つまり精神的な問題から来るものだとは

予備知識がなければ大半の人は把握することは不可能でしょう。

そのために頭痛であれば市販の頭痛薬を使って治そうとする人もいるのですが、

一時的に症状を和らげることができても完全に治る可能性は薄いでしょう。

 

受診する科に精神科という選択肢が出てきにくい


仮面3

例えば強い頭痛を持った人が診察を受けに病院に行くとしたらどの科に向かうでしょう。

頭痛という事もありますので急を要すると判断された場合は脳神経外科

もしくは内科のどちらかでしょう。

ですがどちらの科でも「仮面うつ病」によるものでは身体的に問題があるとは限らず

発覚しにくいという性質があります。

一説では「仮面うつ病」による身体的な症状が出た9割近くの人が、

精神科での受診を行っていないとまで言われています。

 

お年寄りの物忘れも「仮面うつ病」によるものの場合が


仮面4

物忘れが多くなってくることは50代以降からの加齢によるものというケースもありますが、

ストレスによるものという可能性もあります。

お年寄りは我慢強く、心の中にある不安や不満、恐怖をすべて自分で抱え込んでしまい、

うつ病らしく周りからは認知されにくいのです。

そのストレスの抱え込みが脳の前頭葉の機能の低下につながり、

記憶力・思考能力の低下や、やる気のなさにつながります。

 

自分に厳しい人がなりやすい傾向が


仮面5

仮面うつ病」は「内因性うつ病」という、環境やストレスなどの外的要因ではなく、

その人自身の性格や遺伝による体質などが要因になります。

そのため真面目でルールを順守する自分に厳しい人

「仮面うつ病」になりやすい傾向があります。

このような人はやる気が出ない、集中できてない、といった

その時はただの不調であったものでも自分で抱え込んでしまいがちです。

そして上記の通り前頭葉の機能が低下してしまい

悪化していくという流れになってしまいます。

 

「仮面うつ病」に気付くには


仮面

上記のように症状が出ていずれかの科で受診した結果、疲労から来るものや、

異常なしと診断結果が出た場合は「仮面うつ病」を疑った方が良いかもしれません。

実際に身体に異常が発生しているので適切な科で受診を行えば問題が発覚するはずなのです。

また個々人によりますが、午前中が特に具合が悪く午後になるにつれて

少しましになっていく、というのも「仮面うつ病」の特徴です。

他にも記憶力が落ちてきた気がする、仕事に集中できない、

動悸が出てくるようになった、何となく体がだるい、

この症状が出て診察を行った後に症状が続くようであれば

精神科での受診を念頭に置いておいた方が良いでしょう。

 

うつ病の症状も合併しやすい


きっかけ

吐き気や全身の倦怠感などの身体の症状が前面に出やすいのが「仮面うつ病」ですが、

焦燥感やイライラ、気分の落ち込みも合併して起こりやすいです。

頭痛がひどいからとすぐに市販の薬を使うのではなくまずは状況整理してみましょう。

同じ精神からの病なので身体的な症状が出たときは最近の自分の精神状態も確認してみると、

適切な科での受診を行いやすくできるかもしれません。